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大腸がんの予防と早期発見のために
 
  大腸ポリープ・大腸がんの検査方法
   

 過去二十数年の間に消化器がんの予防法は大きく進歩しました。B型肝炎はワクチン接種により感染が予防できるようになり、もし感染しても内服薬を使用し続けるかぎりウイルスが増えないようすることができます。C型肝炎では飲み薬だけで100%近くウイルスを排除できる時代になりました。これらの治療によって慢性肝炎から肝硬変、肝がんへと進展することを防ぐことができます。胃では、おなじみのピロリ菌の除菌をすることにより、胃がんの発症確率を1/21/3に減らすことができるようになりました。 

 大腸がんはどうでしょうか。平成26年の統計では、がん死者のうち大腸がんで亡くなる方は男性では肺、胃についで3番目、女性ではなんと1番です。現時点で大腸がんになりにくい生活習慣としては、身体的運動が確実と考えられており、野菜・果物の摂取もおそらく効果的と考えられていますが、薬剤などによる予防法で確実なものは知られていません。

 しかしながら、大腸がんを予防する方法はあるのです。大腸がんのうちの約90%は大腸ポリープが大きくなって発症することが知られています。つまり、大腸ポリープを早くみつけて、がんにならないうちに切除してしまえば、大腸がんになる可能性はグンと小さくなるのです。

便潜血反応

 では、あなたの腸のなかにポリープがあるかどうかはどうやって調べるのでしょうか。一番簡単な方法は便を調べることです(便潜血検査)。ふた昔前までは、お刺身やレアのお肉を食べても陽性となってしまうことがありましたが、最近はヒト由来の2種類の成分を調べる方法が主流で、この検査が陽性であれば何らかの消化管出血があることは間違いありません。但し、便潜血反応が陽性でも必ずしもポリープやがんがあるとは限りませんし、逆にポリープやがんがあっても便潜血反応が必ず陽性になるわけではありません。

 便潜血検査が陽性であった方はもちろん、便潜血検査の結果にかかわらず、お腹に症状のある方、便通に異常のある方、過去にポリープやがんを発症した方、家族・血縁に大腸がんのあった方などはより詳しい検査が必要です。

 京都けいさつ病院では主に3種類の検査でポリープやがんを詳しく調べています。

大腸内視鏡検査

 大腸がん検査の「ゴールデンスタンダード」は内視鏡検査です。内視鏡検査により、病変の有無、病変があればその形や程度を推測することができ、なによりも病変の細胞を採取して良性・悪性の判別をすることができます。検査当日は午前中に下剤を内服して腸管の中をきれいにし、午後に検査を受けます。肛門から内視鏡を入れて大腸の奥に到達するのに数分から20分程度(個人差があります)、大腸の奥から内視鏡を抜きながら粘膜を丁寧に観察するのに10~15分かかります。検査の「苦しさ」には腸管の形や腹部の手術歴などによる個人差が大きく、ほとんど何の苦痛も感じない方から、かなりの苦痛を感じる方までおられます。苦痛が強いことが予想される方の場合、事前のご相談のうえ静脈麻酔を行ったうえ検査をすることもできます。

 この内視鏡検査の「苦しさ」には検査を行う医師の技量も大きく影響します。ちょっと自慢をすると、京都けいさつ病院の担当医たちは上手な方だと考えています。

CTコロノスコピー(バーチャルコロノスコピー)

 「内視鏡検査はどうも」という方には、内視鏡検査よりは精度が若干落ちますが、新しい検査法で診断を受けてもらうことができます。

 その1つはCTコロノスコピー(バーチャルコロノスコピー)という検査です。ご存知のようにCT検査はレントゲンとコンピューターを組み合わせて体内の情報を得る検査です。CTはどちらかというと、肝臓や腎臓といった「中の詰まった臓器」の診断は得意ですが、胃や腸といった「管状の臓器」の病変の診断は苦手です。しかしながら、CT本体と解析用コンピューターの進歩により、若干の前処置を行なえば「管状の臓器」でも観察可能となり、さらにはあたかも内視鏡で検査をしているような画像を合成することができるようになりました。

大腸カプセルカメラ

 もう一つの新兵器は「大腸カプセルカメラ」です。少し大きめのカプセルのなかには前後2つの撮影装置と送信機が入っており、カプセルの位置情報と大腸粘膜の画像を身に着けたベストのような装置内のセンサーに送ってきます。送られてきた大量の画像情報をもとにコンピューターと人の目で診断をします。最近この検査も条件つきで保険が使えるようになりました。条件とは1.以前内視鏡検査を受けたが何らかの理由で途中までしか内視鏡を挿入できなかった、または2.腹部の手術による癒着などが考えられ内視鏡挿入が困難と予想される、のどちらかに当てはまることです。もちろん自費であればこれらの条件に当てはまらなくても検査を受けることはできます。

 大腸がんの治療自体も急速に進歩していますが、そうなる前のポリープの段階で治療すれば、高い確率で大腸がんを予防できます。どうか勇気をだして大腸の検査を受けて下さい。

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